婦人病

生理が正常なら「生理痛」はありません。ではあの痛みは?

子宮は筋肉(柔らかいスポンジ)でできています。生理痛は筋肉が縮まるときの「筋肉痛」と捉えます。スポンジに残った血は累積されます。量が多い日にレバ-状の塊が出るのは、スポンジ内に蓄積された汚れ血なんです。

チクチク・ズキズキするような痛みは汚れ血が原因の場合が多く瘀血(おけつ)と呼びます。絞り込むような痛みなら「冷え」が原因です。
その他、胃痛・頭痛・腰痛などの痛みのタイプの方もいます。

それぞれ痛みの原因によって、薬や対処方法は異なります。それらの症状に加え日頃の体調に合わせる事で薬が決まるので、当店の薬剤師に相談してください。

PMSは年齢によって症状が変化しやすいです。20代は心の症状の中でくよくよ憂鬱になる事が多い傾向にあります。30代になると怒りやイライラする事が多くなります。一般的に妊娠、出産経験のある方の方が攻撃的になりやすいです。

中医学では「血熱(けつねつ)」と呼び、血が熱を持ちそのため出血しやすく、周期はやや短く、経血は鮮やかな紅色がドバ-とでる事が多いです。生理前はオリモノがやや黄色く粘ったりです。

甘い物や揚げ物といった高カロリーな食事、また唐辛子・カレ-・こしょうといった香辛料も控えないといけません。食べ物が体の中に入ってエネルギ-に変わってしまうので、さらにオ－バヒ－トします。

漢方薬ではトウキ・サイコ・シャクヤクといった生薬を使う事が多いです。

更年期障害は「月経前の不快な症状がそのまま続く」と思ってもらえばよいです。来るはずの生理が来なくなるので、リセットできないのです。

そもそも更年期とは、「年期が更新される」という意味で、女性は7年周期で体が変化しますので、7歳、28歳、42歳で年期が更新されます。若い頃の更年期は体力もあるし、さほど感じないのです。ところが女性ホルモンが減少してくる42歳頃から辛い症状が目立つようになります。

鍋に水を入れ沸騰させます。更年期障害とは「水分が蒸発した鍋の状態」に例えられます。
解決方法は火力を弱めるか水を増すか?体の防衛反応で自然と水が貯められるのですが、下手すると「むくみ」「たるみ」に繋がります。

鍋フタがカタカタ音をたてる(動悸・息切れ)、鍋にオコゲがつく(シミ)、火力と水分調整が下手になり(尿モレ)が起きだします。不安定になりますので「不眠」や「夜中に目が覚める」といった症状が起きだします。

「更年期には・・・〇の母A」とひとくくりに考えるのでなく、その方、その時期に適した薬を服用するべきです。