スキンケア-実践

皮膚病は直接患部にアプロ-チした方法が早いです。例えばニキビの悩みならその人にあったクレンジングと洗顔選びから。ここは間違えると皮脂の洗いすぎにより、より悪化する事があるので、気をつけてください。次に漢方パックをします。皮膚の状態によって漢方は変わります。漢方パックは熱を冷ましたり、潤したりするのが得意です。ここまでの施しで6割治っています。皮膚病は間違った薬の塗り方によって、毛穴が詰まってしまっている事が大半なのです。

原因や症状は人様々です。その人その人にあった方法を選ばないと治っていきません。まずは「赤みや痒み」といった炎症を取り除いてあげる事。次に乾燥肌を改善していく事です。中医学では皮膚表面を治す事を「票治(ひょうち）」、原因や体質を治す事を「本治(ほんち)」と呼んでいます。タイミングを見計らってこの2つの治療を進行していくのです。時にはステロイドによるリバウンドであったり、季節による乾燥であったり、生理による体調変化であったり、皮膚の状態も一緒になって揺れ動くのです。
最も大切なポイントは、毛穴が塞がってないか?です。

皮膚の様子は、顕微鏡で見てみると、屋根瓦(やねかわら)のように綺麗に整列され並んでいます。さらにその隙間には、セラミドという粘土みたいな物で埋められています。瓦の表面にはペンキ塗料が塗られてます。この塗料が「皮脂膜」に相当します。この膜が細菌・ウイルス・刺激物など皮膚からの侵入を防いでくれてるのです。

もしこの塗料や瓦がはがれてしまったら、家の中は雨漏りや風が入りこんだり大変な事なります。皮膚病の悩みはこの部分のバリア-障害なのです。

​皮脂膜は薬を塗ってできるものではありません。毛細血管隅々に血液が流れ、1個1個の細胞に栄養が送られ始めて膜が再生されます。